もつログ

主にKroiライブレポ

220812|Kroi FREE LIVE 「TAKE OFF」@Zepp Haneda

半年くらいライブに通って知ったんですけど、Kroiちゃんって二度として同じライブはしないんですよね。

というわけで、記憶の限りKroiちゃんのライブを遡ってレポってこうと思います。
基本的にはわたしがわたしの感情を記録するのが目的です。

記念すべき第一回目はkroiちゃん初のフリーライブ。

Kroi FREE LIVE 「TAKE OFF」

会場:Zepp Haneda

数年ほどバンドのライブにはほとんど行っておらず、Zepp自体も久々ということで、人混みに対する嫌悪感やら、音楽好きのノリに着いていけるかという不安感なんかを抱えての参戦となりましたが、会場についてみるとステージはど真ん中。
まさかのフロアライブに軽率にテンションが上がる。

わたしはなんとなく、一番でかいカメラがある機材スペースが正面だろうと思い、その真横を陣取った。

緊張の面持ちで開始時間を待っていると、
「“Kroiエアライン”961便にご搭乗いただき、ありがとうございます。気持ちのシートベルトを外していただくよう、よろしくお願いします」と突然機内アナウンスが流れ、大きな拍手に包まれながらメンバーが登場した。

アナウンスが終了するとともに1曲目の「熱海」の演奏が始まった。そしてそれと同時に、不安に思っていたのが嘘のように自分の体が揺れだした。
ライブハウスに行くのが久々だったわたしにとって、ライブが「熱海」のポップで爽やかなサウンドからスタートしたのはとても良かった。

そんな爽やかなサウンドのあとは、ライブ初参戦のわたしも自然とクラップが出てしまうほど疾走感のある「Juden」。

1曲目の熱海では、ワンドリンクの缶チューハイを片手に揺れていたわたしも、こんなもんを持っていてはなんもできないと、一気に酒を飲み干し、缶を足元に置いて本気で楽しもうと決意。

途中長谷部のギターが鳴らなくなる機材トラブルもあったが、慌てることなく他4人が目配せをしてソロを引き伸ばして繋いでいた。程なくしてギタートラブルが解消され、長谷部が体をのけぞりながらギターソロをはじめると会場のボルテージも一気に上がった。

その後MCで「ギター元気?(笑)」と聞かれた長谷部は「ちょっと焦った(笑)」と吐露するも、内田の「俺たちが繋いだの上手すぎてトラブってたの気が付かなかったんじゃない!?(笑)」と冗談を言う余裕っぷりが印象的だった。

そんな彼らの演奏力とアドリブ力の高さを目の当たりにした後は、内田の鋭利なギターリフから始まる「selva」。原曲より少し早めのBPMに、目の前で左右にぴょんぴょんと飛び跳ねる長谷部の後ろ姿に釣られて身体が揺れる。

そして「selva」のアウトロからスムーズな繋ぎで「Page」が始まった。間奏では Earth, Wind & Fire の Let's Groove のフレーズを入れるアレンジをしていてかなり驚いたのを覚えている。
この美しい曲の繋ぎとアレンジが、この時この場所でしか聞けないものを生み出す彼らの真骨頂なのだと知った。

そんなバチバチにイケてる演奏をしたかと思えば、MCではほのぼのとした雰囲気が流れるのも驚きだった。
「初フリーライブで、しかもZepp Haneda。やばいよね」
「先日フジロックにも出させていただいて、大感動のステージ……俺ら側がね!?俺ら側が大感動のステージだった」

そんな素朴なMCを挟んだあとに披露したのは、新曲「Drippin' Desert」。浮遊感漂うシンセサウンドに乗せてキレのあるラップを披露した。
そしてそのまま「Not Forever」「Airport」と新曲を続けて演奏。

演奏し慣れていない新曲ゾーンに少し緊張していたようで、ドラムの益田はマイクをセットし忘れ、Drippinのコーラスに入りそびれたという。
そんな益田も「もう大丈夫(笑)」と言い、内田も「新曲ゾーンが終わったので、ここからはぶち上げゾーンになります。踊って帰ってください」と宣言。

その言葉の通り、「Small World」「HORN」「Network」と人気のナンバーを続けて披露した。
「Network」の間奏では「まだよ!(小声)」「まだ?」「まだ!(小声)」とラスサビに入るタイミングを小声で指示する内田のお茶目な面も見られた。

そしてそのままのムードで「WATAGUMO」に突入、するかと思いきや「イヤモニしてるからカウントが聞こえない(笑)」と言いまさかの中断!
「ごめーん(笑)」と謝りながら照明が落とされ、改めて「WATAGUMO」の演奏を再開した。ゆったりとしたサウンドに、長谷部のコーラスが何とも心地よかった。Kroiはボーカル内田以外のメンバーも声が良いのが魅力的だと感じた。

そして最後に「なんとKroiちゃん、ラスト1曲になります。悲し~!」「最後『Fire Brain』でブチブチに盛り上がって最高の日にしましょう」と、内田のMCに続けて、ラストナンバー「Fire Brain」へ。
2サビ終わり内田が両手を上げ、観客もそれに応えるように両手をあげる。「すげえ光景になってる(笑)」と一瞬ほのぼのとした空気が流れたと思えば「Burn such a brain!」で客のボルテージも最高潮となった。
本公演は生配信をしていたこともあってか、アンコールがなく、その代わりにアウトロでバチバチにイケてるセッションを披露してくれた。

後に聞いた話だが、このセッションはやはり内田のアドリブだったらしい。特に合図をすることもなく内田のギターに合わせて、他メンバーもアドリブで参加していく様子が、楽器で会話をしているようだった。

終演後

恐らく本公演は新規客獲得のためのフリーライブ。終演後もメンバーが物販に立つなど太っ腹な公演だった。物販で流れる音源に合わせ、メンバー全員の大合唱が始まり、なんて自分たちを安売りするバンドなんだ!と思った(笑)

メンバーを近くで見れるということにまんまと釣られて列に並び、目の前にいた内田に手を振ってみると、手を振り返ししてくれた。
念の為オタクの生態をお伝えしておきたいのだが、レスがあれば簡単に落ちる。この日持っていたかばんが小さかったこともあり、缶バッチでも買って帰ろうと思っていたのに気がついたらTシャツを購入していた。これを世間ではスパチャと言います。
買ったTシャツは脇に挟んで帰りました。

「ふぁんく らぶ」に入会すればステッカーが貰えるというキャンペーンも行っていたのだが、自分のことをまだ冷静な人間だと思いたかったため、その場では入会しなかった。

帰り道、TAKE OFFのセトリ順に組んだプレイリストを聞きながら電車に揺られていると、もうすでに自分がCD音源では満足できない体になっているのだと気がついた。気がついてしまったのだから仕方がない、すぐに「BROADCAST」のチケットを購入した。
ちなみに「ふぁんく らぶ」にはたまらず翌日に入会した。おかげさまで、こんなことならステッカーをもらっておくべきだったとずっと後悔をすることになった。

セットリスト

  1. 熱海
  2. Juden
  3. selva
  4. Page
  5. Drippin' Desert
  6. Not Forever
  7. Airport
  8. Small World
  9. HORN
  10. Network
  11. WATAGUMO
  12. Fire Brain